マツダ・ロードスター2.0
公開 : 2015.06.22 23:40 更新 : 2017.05.29 19:13
1.5ℓのロードスターに心を打たれたAUTOCARは、2.0ℓのプロトタイプをフランスで試してみることにした。
■どんなクルマ?
1.5ℓのモデルに続き、2回目の先行試乗。正確にはプリ・プロダクション・モデルであり、英国内での販売開始は今夏終盤。
コワーカーのマット・プライヤーがテストしたエントリー・レベルの1.5ℓガソリン・モデルを試乗した時に取り付けた約束。それが2.0ℓモデルの試乗だったのだ。
軽く、小さくなったMX-5は、どのモデルよりも初代の純粋さに近いと感じている今、果たして、2.0ℓのエンジンが必要なのか? と思うのは私だけではないはず。
1.5ℓ→2.0ℓになることによって、29psと5.1kg-mのエクストラ・パワーを得て、車重は25kg ‘も’ 増加。CO2排気量は22g/km増え、燃費は1.5km/ℓ悪化。
‘ペナルティ’ と表現するに差し支えないだろう。
一方、リア・マウントのLSD、フロント・ストラット・ブレースが英国仕様の2.0ℓモデルに標準採用というのは魅力的である。
‘スポーツ’ グレードは、よりスポーティーなサスペンション・セットアップとなり、その一例としてビルシュタインのダンパーが与えられている。
これにともない価格も上昇。予想よりも安価だったが、£850(17万円)のアップとなる。まぁ月々の支払い額を考えると大した差ではないけれど。
■どんな感じ?
先に結論から言おう。排気量が大きくなったぶんだけの ‘旨味’ が増している。
LSDとストラット・ブレース、ビルシュタイン製ダンパーを装着したスポーツ・グレードをテストした結果、心から優れたクルマであると思えた。