メルセデス・ベンツGLE350dクーペ

公開 : 2015.06.23 23:40  更新 : 2017.05.13 12:50

全長は4900mm、全幅は2003mm、全高は1731mm。2代目のBMW X6と比べると、クーペは9mm短く、14mmワイドに、29mm背が高くなっている。

コンベンショナルな4枚のフロント・ヒンジ・ドアをもち、大型のリフトバック・スタイルのテールゲートを採用したのは、もちろんX6に追従するためである。

同じレベルに位置する、6気筒エンジンを搭載したX6 xDrive 40dに比べると燃料消費率こそ1.7km/ℓのリードとなるが、出力は56ps水をあけている。

それよりも特筆すべくは、リファインされたエンジンの方だ。従来型よりもレブ・レンジは広がり、わずか1600rpmから63.2kg-mものトルクが流れこむ。

しかし0-100km/hタイム=7.0秒と最高速度=225km/hという数字はまったく大したものではない。X6 xDrive 40dよりも1.2秒と14km/hも劣っているからだ。

標準の9速オートマティック・ギアボックスは、従来型の7速に比べると、アップ/ダウンともによりなめらかで直感的になっていると感じる。

130km/h巡航でさえエンジンはすっかりと落ち着いているし、耳元に聞こえるのは、大型のミラーから生じるわずかな風切り音くらいのものだ。

ワインディングを高速で攻めてみても、ハンドリングは軽やか。2185kgの車重を感じないといえば嘘になるが、想像を大きく上回る身軽さだ。

テスト車両はフロントがスティール・バネ、リアがエア・スプリングとなっており、3段階の設定のうちもっともハードにしてもわずかにボディはリーンする。

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