メルセデス・ベンツGLE350dクーペ

公開 : 2015.06.23 23:40  更新 : 2017.05.13 12:50

しかしながら、かなりの体躯であるにもかかわらず、身のこなしがかなりすばしっこいのには恐れいった。

トルク・ベクトリング機構を掛けあわせた4WDシステムは、足もとにかなりのグリップを与えるおかげでコーナーにも自信をもって飛び込めるうえ、ペースを大きく崩すことがないのもいい。

アンダーステアは強めであるが、ポテンシャルはかなり高く、それを引き出していくのがとても楽しい。

ダンパー・セッティングをもっともソフトにした状態の乗り心地は、市街地でもオープン・ロードでも良好。低速時のいなしは見事であり、仮にかなりの悪路であっても足もとがふわりと衝撃を吸収してくれる。

ロード・ノイズも極めてうまく吸収されており、特にドイツのスムーズな道では好印象だ。英国での結果も楽しみだ。

標準はスティール・スプリング・サスとなるが、メルセデスは、オプションのエアマティック・エア・サスを選ぶカスタマーが大半を占めると予想している。

これはエア・スプリングと、ADS+可変ダンピング・システムの組み合わせによるもので、可変バルブによる制御が特徴である。

さらに特筆すべくは、標準のダイナミック・セレクト・ドライビング・コントロール・システムだ。GLE350dクーペの場合、インディビジュアル/コンフォート/スポーツ/雨天の4モードから構成され、スポーツ・プラス・モード時のダウンシフトでは、ダブル・クラッチを行ってくれるという。

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