ジャガーE-タイプ・ライトウエイト

公開 : 2015.06.24 23:40  更新 : 2017.05.29 18:37

残念ながらD-タイプほどの輝かしい成功をおさめることはできなかったが、E-タイプ・ライトウエイトは、すぐに最もレアで、速く、美しい存在となった。

優れたレーサーである、グラハム・ヒルやジャッキー・スチュワート、ローイ・サルバドーリの功績も後ろ盾となった。

そんなモデルの復刻版が今回の主人公である。

価格は約£1,000,000(1億9,507万円)。現存するオリジナルのライトウエイトのオークション価格に比べるとかなり安い。

E-タイプ・ライトウエイトのために開催されたワークショップはウィットレイにあるファクトリーから始まった。超秘密事項にあたるプロトタイプの生産拠点だ。

そこでイアン・カラムとプロジェクト・マネージャーのクリス・バーデットが、いかにして最新型のE-タイプのボディを再構築したかを伝えてくれた。

オリジナルのボディを研究した結果、左ハンドル仕様が理想的だったため、スキャンして右ハンドル用に反転させたのだそうだ。

できあがった結果をもとに樹脂モデルを成形。立体モデルが立ち上がり、340のコンポーネントが外部のサプライヤーによって作成されている。

制作が開始したのは2014年。そして最近 ‘Car Zero’ と呼ばれるプロトタイプとプロダクション・モデルが完成した。トリムと最終的なアッセンブリーはブラウンズ・レーン工場にて行われ、他のプロダクトの仕上がりは今年のクリスマスまでに終わるというスケジュールだ。

バーデットが言うに、伝統的なマテリアルと製作メソッドを用いながらE-タイプ・ライトウエイトを完成させることが最大のチャレンジだったという。古典的なリベットでパネルを留め、アルミニウムも1963の物に近づけた。それでいてFIAのレギュレーションをクリアするというのは、並大抵のことではない。

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