メルセデス・ベンツGLE250d 4マティック
公開 : 2015.06.25 23:50 更新 : 2017.05.13 12:50
特筆すべくは、標準で9速のオートマティック・ギアボックスを採用したこと。9G-トロニックと呼ばれるこれは、先代が使用した7G-トロニックの後継にあたり、‘ダイレクト・シフト’ と呼ばれるコラム式のレバーからギアを選ぶことができるため、かつてギアノブがあった部分にはドリンク・ホルダーが新たに設置された。
英国の市場における駆動方式は4WDのみ。基本的には前50:後50の割合で駆動力が与えられるが、後輪に100%の駆動力を与えることもできる。
オプションのオフロード・エンジニアリング・パッケージを選べば、機械式ロッキング・デフと、低速ギア用の2ステージ・トランスファー・ケースも追加される。
車重は2075kgと先代同様である一方、0-100km/hタイムは先代よりも0.4秒速い8.6秒、燃料消費率は先代よりも0.9km/ℓ優れた17.6km/ℓとなる。CO2排出量は149g/km。
■どんな感じ?
2.0トンを超える車重と、控えめなパワーという組み合わせから、最速の5シーターSUVに分類されないことは容易く想像できる。
だが、低速域のトルクは十分。9速オートマティックによる4輪へのパワー・デリバリーのマナーも申し分ない。
エンジンの柔軟性は、特に高速道路の巡航時にありがたい。低い回転をキープするゆえ室内はことのほか静かだし、もちろん燃費もかなりいい。
4気筒ディーゼル・エンジンはアドブルーを採用。アドブルーの主成分は尿素であり、排気ガス中の窒素酸化物を浄化するシステムだ。アドブルーを噴射することにより窒素酸化物を害のない窒素と水に変換する仕組みである。