トヨタ自動車は、ハイブリッド車に使われている使用済みニッケル水素電池の再利用を行う、定置型蓄電システムを開発し、実証実験を開始した。

電池容量が下がり自動車用としては使えなくなったニッケル水素電池は、従来は販売店で回収した後、解体し電池原料として再利用してきた。しかし、回収した電池容量の下がった電池でも、組み合わせることにより自動車用途に比べて制約が比較的少ない定置型蓄電システム用として利用できる物が多いということで、定置型蓄電システムへの再利用というプロセスが考えられた。更に、定置型蓄電システム用として使用後は、再びハイブリッド車用のニッケル水素電池の原料へとリサイクルするのだという。

この定置型蓄電システムの事業化に向けた検証のため名古屋トヨペット太田川店に定置型蓄電システムを設置。3月からは豊田合成の北九州工場内でも、同様の定置型蓄電システムを設置した実証実験を開始する。