マツダ6(アテンザ)デビュー

公開 : 2012.08.29 19:13  更新 : 2017.06.01 01:02

新しいマツダ6(日本名:アテンザ)が、モスクワ・モーターショーで登場する。トヨタカムリフォルクスワーゲンパサートによって支配されるこの市場に、マツダは重量を削減して燃費を向上させるスカイアクティブ・テクノロジーを持って参入する。マツダは、その売上を3シリーズからも奪おうと考えているようだ。

ヨーロッパでは、その注目は2.2リッター148bhpのディーゼル・エンジンにある。それは、105g/kmというCO2排出量を誇る。

まず、今週のモスクワ・モーターショーでサルーンがデビューし、来月のパリ・モーターショーでエステートが登場する予定だ。

そのプラットフォームはスティール製だが、このスカイアクティブ・テクノロジーが採用されたプラットフォームは、従来のものより8%軽くて30%固い。マツダ6のプログラム・マネージャー、梶山浩は、他の領域の改善のため、まず100kgの軽量を目指したとコメントしている。

「最初のコンセプトは大きな重量軽減を目指していた。しかし、その後、若干の安全のためのテクノロジーを加え、ホイールベースを長くした結果、その軽減は50kgに留まった。とはいうものの、その効率的なパッケージはまだクラス最高だ。」

新しいマツダ6は、現行モデルよりも105mm長い2830mmのホイールベースを持つ。それは、43mmのニースペースの余裕に繋がった。フロント・ガラスとAピラーは100mm前方に移動され、これが20mm広くなったキャビンに視覚的な空間的余裕をもたらすという。

サスペンションも大きく見直された。乗り心地とハンドリングの向上が目標で、新しい電気式パワー・ステアリングも採用された。形式は、フロントがマクファーソン・ストラット、リアがマルチ・リンクで、ハンドリングとドライバーへのフィードバックはスムーズでリニアになったという。そのためには、ブレーキやマニュアル・ギアシフトを含めて、そのすべてを効率的に動かすことに一生懸命に取り組んだという。

特に、その改良は、ヨーロッパの路上をターゲットにしているという。AUTOCARは、そのために1ヶ月間、英国の道でテストを行ったことを梶山に確認した。

「英国の道は本当にユニークだった。マツダ6の開発は、あらゆる点でクラス最高のパフォーマンスを求めていたので、あらゆる種類の道に対応することが必要とされた。英国の道はチャレンジングであったが、われわれはその解決方法を見つけた。」と梶山は述べている。

新しいスカイアクティブ・ティーゼル・エンジンは、異常に低い14:1の圧縮比を持ち、高価なNoxトラップなしで2013年のユーロ6の規制を満たしつつ、今日のユーロ5に対応するディーゼルよりも遥かに造るのが安いという。

一方、2.0リッターのガソリン・エンジンは異常に高い14:1という圧縮比を持つ。通常のノーマル・アスピレーション・エンジンとしては非常に太いローエンドのトルクを持つ。デザイン的には、4-2-1の長いエグゾースト・マニフォールドが重要なキーポイントとなる。

トランスミッションは、6速マニュアルまたは非常の効率的な6速オートマティックが組み合わせられる。4WDモデルも提供されるが、それはアメリカのスノーベルト地帯と、東ヨーロッパ向けだけになるだろう。

完全なパフォーマンスはパリ・モーターショーまでお預けになるが、最も質素なマツダ6は105g/kmのCO2排出量と、25.5kg/lの燃費をマークする。それはBMW 320d EDの109g/kmを上回る。

そのスタイリングはマツダのタケリ・コンセプトに基づき、短いフロント・オーバーハング、長いホイールベース、ショート・リアデッキが特徴だ。RX-8に見られるようにフロント・ホイールの上にウイングをデザインしたのも独特だ。そのCd値は0.26をマークする。

キャビンは、5インチのナビゲーション・スクリーンの横にある3.5インチのインストルメント・ディスプレイが目新しい。

価格は165bhpの2.0リッター・ガソリンが20,000ポンド(250万円)から。2.2リッター・ディーゼルは148bhp版が21,000ポンド(261万円)、173bhp版が24,000ポンド(300万円)となるだろう。

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