アルピナB5エディション50
公開 : 2015.07.02 23:50 更新 : 2017.05.29 18:24
アウトバーンを280km/h程度で走らせても、危なっかしいところは全くない。常にピタリと路面と掴んでおり、さらにうえの速度までも無理なく到達できそうだ。
スポーツ・モード時のエグゾースト・ノートはかなり勇ましい。アクセル・ペダルを離してやれば、ボボボッとバックファイヤーの音が聞こえてくるのもいい。
AMGのようなドロドロといった感じの音質ではないが、多くの人がNASCARのレース・マシンの音を思い出すのではないだろうか。
反面、もっともコンフォートなモードにセットすると、エンジン音は遠くで鳴っている程度。特に2000rpm以下で高速巡航する場合などは耳障りだと感じることは一度もなかった。
ステアリングの仕立ては、明らかにポルシェ・パナメーラに引けをとっている。この手のクルマとしては軽すぎるし、ステアリングを介して情報が伝わってこないのだ。
トラクションにも問題がある。どのモードを選んだとしても、急加速をするとすぐに後輪が空転してしまう。バンピーな路面では怖いとさえ感じた。
キャビンは標準のB5からわずかに変わっているが、嫌な部分はまったくない。レザーやその他の素材の質感は極めてたかいし、装備内容も充実している。
ビスポークの内容も充実しているため、数ヶ月かけてどのレザーやウッドを使用するかじっくりと悩むのもいいだろう。