プジョー308Rハイブリッド、生産に向けてゴーサインか
公開 : 2015.07.02 22:50 更新 : 2017.06.01 02:09
上海モーターショーでベールを脱いだプジョー308Rハイブリッドが、PSAのCEO、カルロス・タバレスの手によって一般路上でテストされている風景が公開された。プジョー・ブランドのCEOであるマキシム・ピカが、500psのプジョー308Rハイブリッドのステアリングを握るタバレスの写真を公表したもので、クルマは既に動く状態にあるという。
上海モーターショーの会場でピカはAUTOCARに「生産が可能だ。しかし、いかに商業ベースに載せられるかということについては疑問が残る。われわれがこの308Rハイブリッドを生産する能力があることは証明したいが、本当に販売するとなれば、このクルマに掛かるコストも考えなければならないだろう。」とコメントした。
この308Rハイブリッドに搭載されるパワー・ユニットは、プジョーRCZ Rクーペから流用される270psの1.6ℓガソリン・エンジンと、2台のモーターが組み合わせられたもので、70g/kmという低いCO2排出量を誇るとともに、4.0秒という0-100km/h加速を見せる。そのパフォーマンスに耐えうるように、308Rハイブリッドは、通常の308よりもトレッドが前後共に80mmほど拡大され、235/35R19タイヤが履かされる。また、ブレーキも4輪共にアップグレードされている。
ドライビング・モードは、ホットラップ、トラック、ロード、ZEVの4つ。ホットラップはそのパワーを最大限に発揮するが、トラック・モードではそのパワーは400psまでに絞り込まれる。また、トラック・モードではエンジンとリアのモーターが主に使われ、フロントのモーターは加速の時のみにスイッチが入るというもの。ロード・モードは主にガソリン・エンジンが主体で、加速時のみリアのモーターがアシストし、ZEVモードでは完全にモーターだけで動くというものとなる。
プジョーは、モーターのみでの航続距離は明らかにしなかったが、チャージに掛かる時間は45分だとアナウンスしている。
スタイリングは、チェッカード柄に変更されたフロント・グリル、ボンネット上の大きな2つのエア・スクープなどが特徴。また、控えめなリア・スポイラーが装備される。更に、2つのエア・スクープがフロント・バンパー左右に設置されるが、これは、バッテリーの熱を逃がすクーリングを行うためのものだ」。
2トーンのボディ・ペインティングは、2013年のフランクフルト・モーターショーで登場した308Rコンセプトのイメージだ。しかし塗り分けはレッドとブラックではなく、ブルーとブラックになっている。
インテリアは基本的には308のお馴染みのものだが、ダッシュボードはプジョーがコンセプト・モデルによく使う柔らかいタッチのファブリックで覆われ、シートは4座がそれぞれ独立したものとなる。
ギアボックスはパドル・シフトを備えた6速オートマティックで、ヘッドアップ・ディスプレイには重要なデータが表示される。
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