マクラーレン570S、開発秘話
公開 : 2015.07.03 22:55 更新 : 2021.03.05 18:51
「現実世界には、想像もできない状況だって無限にあるのです」とグロース。
「対応能力を最大限に高めたいという願いがあるからこそ、長年行うことができたともいえます」
アリゾナがテスト・ロームのあいだで人気なのは、天気のパターンが一定だからだ。
1週間先の天気だって観点に予想することができる。
われわれは滞在していたあいだ、暴風雨が過ぎ去り、洪水の警報がでた。これもまたマクラーレンにとって、予想済みだったのだそうだ。
「10年以上に及ぶ、この地域の天気の統計をとったところ、とても規則正しい気候だということが明らかになりました」と語るのは開発チームのエンジニアであるアンディ・ビール。
「今、懸命に行っているのは風速がもっとも強い日を推測することです。あとは、気温の上下が激しく、短時間のうちに温度が変わることが多いので、それに対応するのも大変ですね」と苦労を語った。
一度上昇した車体の温度を下げることも、その後の車体の調整のために大事なのだそうだ。
570Sが所属するスポーツ・シリーズは、マクラーレンのなかでもっとも扱いやすい部類だ。ポルシェ911やアウディR8の所属するテリトリーに挑戦状を叩きつけることになる。