スマート・フォーフォー90hpツイナミック
公開 : 2015.07.06 23:45 更新 : 2017.05.29 18:43
プロクシ・グレードならばスポーツ・パックまでもが標準。
黒く塗装された16インチ・アロイ・ホイール、レザー表皮のマルチ・ファンクション・ステアリング(ATならばパドル付き)、10mmロー・ダウンされたサス、スポーティネスを連想させるペダル、クローム地のテールパイプなどがその例だ。
フォーフォーのディメンションは全長が3.5m、全幅が1.6m、全高が1.5m。私の目には、メジャーの数値よりも大きく見えるが、フォルクスワーゲンUp!よりも4.5cm全長が短く、全幅も3.5cm小さいのは事実だ。
最小回転直径も8.65mとなり、Up!の9.8mに比べると1m以上小さい。ともすれば、市街地ではかなりクイックなはずであるが、実際のところはどうなのだろう?
■どんな感じ?
市街地では確かに身軽。体躯が小さいのはもちろんのこと、制限速度まであっという間に到達してしまうパワフルなエンジンも、そう感じさせるようだ。
さらに驚きなのはデュアル・クラッチATのなめらかさだ。ぎょっとするほどギクシャクしていた先代の5速セミATに比べると天と地ほどの差がある。
オート/マニュアル・モード問わず、シフト・アップの動作はほとんど気づかないうちに行われ、例えばダウン・シフト側のパドルをダブル・タップしても即座に2段分シフト・ダウンしてくれる。
しかしながらギアボックスは時に変速を迷うこともある。オート・モードにしてモータウェイに合流するために加速した時などは、ダウン・シフトすべきかどうか、かなり分かりやすく迷うのだ。