F1グランプリ第9戦 イギリスGP ーー It’s Hammer Time
公開 : 2015.07.06 22:50 更新 : 2017.06.01 02:09
オープニング・ラップを制したのは、ポール・ポジションのハミルトンでもなく、僚友の同じくフロント・ローのロズベルグでもなかった。2列目からマッサ、ボッタスという2台のウイリアムズが好スタートを切り、何と1コーナーではそのウイリアムズ勢が1-2となった。その直後、ハミルトンはボッタスを交わして2番手につけたが、オープニング・ラップをトップで戻ってきたのは、予想外のマッサであった。
そのオープニング・ラップ、後方では、マクラーレンのバトンとアロンソが、そしてロータスのグロージャンとマルドナードがそれぞれチームメイト同士で接触。このうちコースに戻れたのはアロンソのみで、そのほかの3台はリタイア。そして、このアクシデントによってセーフティカーが早くも導入された。
3周目のリスタートでは、ハミルトンがマッサに仕掛けるが、軽い接触を起こし、3番手のボッタスが2番手のハミルトンを交わし、ウイリアムズの1-2というカタチを形成する。そして、この1-2体制はレース中盤まで続いた。
レースも半ばの26周目。やっとトップをハミルトンが奪い返し、ハミルトン、マッサ、ボッタス、ロズベルグというオーダーとなる。この時1位から4位までの差は6秒足らず。まだ、上位4台には表彰台の一番高いところに上るチャンスがあった。
しかし、ハミルトンは順調にラップを重ねる。そして4番手のロズベルグも、39周目にボッタス、そして40周目にマッサを交わして3位に浮上する。
レースも残り8周というところで降った雨、そしてドライからインターミディエイトへのタイヤ交換のタイミングなどをうまく利用して、3位に浮上したのはフェラーリのベッテルだった。雨を予想して一足早くインターミディエイトにタイヤ交換をした作戦が見事にあたり、2台のウイリアムズ勢のアンダーカットに成功したのだった。
ファイナル・ラップには雨もやみコース上には虹が映る素晴らしいロケーションの中、ハミルトンが今季5勝目を地元イギリスで上げた。序盤こそ、2台のウイリアムズ勢にもっていかれた感じのレースだったが、中盤以降はハミルトンのレース運びだった。
なお、スタート直後のクラッシュでフロント・ウイングを交換したマクラーレンのアロンソは、終始耐えるレースを行い、終わってみれば10位入賞。今季初ポイントを上げた。
次戦は、7月26日、ハンガリーGPだ。
第9戦 イリギスGP結果
1 | L.ハミルトン | メルセデス-AMG |
2 | N.ロズベルグ | メルセデス-AMG |
3 | S.ベッテル | フェラーリ |
4 | F.マッサ | ウイリアムズ |
5 | V.ボッタス | ウイリアムズ |
6 | D.クビアト | レッドブル |
7 | N.ヒュルケンベルグ | フォースインディア |
8 | K.ライコネン | フェラーリ |
9 | S.ペレス | フォースインディア |
10 | F.アロンソ | マクラーレン |
ポイント・ランキング
1 | L.ハミルトン | 194 |
2 | N.ロズベルグ | 177 |
3 | S.ベッテル | 135 |
4 | V.ボッタス | 77 |
5 | K.ライコネン | 76 |
6 | F.マッサ | 74 |