スコダ・スパーブ・エステート2.0TDI 190 4×4
公開 : 2015.07.07 23:40 更新 : 2017.05.29 18:40
■どんな感じ?
特に負荷をかけずとも2.0ℓディーゼル・エンジンはザラついた印象をもたらすが、ほとんどのライバルよりも静かであるし、トルク供給もなめらかだ。
DSGの変速タイミングは、こちらの気持ちを推し量ったかのように絶妙。もちろん変速時のショックも気にならない。
ただ、非の打ち所のないほど完璧かと問われれば、実はそうでなく、坂道を勢いづけて登る場合などには、シフト・ダウンすべきかどうかを迷うことがある。
スポーツ・モードにすれば、変速を機械側に任せる時よりも思い通りになるが、ゆっくり走るときでもパドルで操作をすれば100%不満を感じることはないはずだ。
操舵に対する反応はきびきびと心地よい。見た目とは裏腹に、新しいMQBプラットフォームと多岐にわたるダイエットの成果であり、自然かつ安定した姿勢でコーナーを抜けだせる。
好条件、つまり温暖なドライ・コンディションであれば、4WDシステムはFFとドラマティックな違いはないが、地面が雨水で覆われるような状況や、溶けた雪が足元をすくうようなコンディションならば、そのアシストの違いには大きな差が出る。特に悪条件と悪路が重なりあうことの多い英国の道ならば、必ず救われる人も多いはずだ。