■経済性とランニング・コスト

“公式データは先代+3.9km/ℓの8.3km/ℓとなっているが、テスト時の平均燃費は6.9km/ℓに留まった” ― ヴィッキー・パロット(ロードテスト編集補佐)

C63のオーナーのうち何人が燃料消費率を気にするかは定かではないが、エンジン排気量を縮小したからには、実際の数値も重要になってくる。

AMGのの公式データでは、先代+3.9km/ℓの8.3km/ℓとなっているが、われわれが行ったテストのあいだで出た数字はわずか6.9km/ℓを示していた。高速走行時は8.9km/ℓを超えることもあったが、BMW M4が記録した12.6km/ℓを超えることは一度としてなかった。

燃料消費率を優先するのであれば、マニュアル・ギアボックスを組み合わせたBMW M3をおすすめする。ただ、多くのカスタマーはM-DCTギアボックスを選ぶはずであるから、C63との差はさほど大きいものではない。

英国内の中古車マーケットを見渡すと、リセール・バリューはDCTのM3よりもC63の方が優勢のようだ。

C63 Sを選べば、35psと5.1kg-mが特典としてついてくる。大径ホイールと大型のブレーキ、よりよくホールドしてくれるフロント・シートも。ただエントリー・レベルのM3よりもかなり高価になっていることはお忘れなく。

英国に割り当てられるエディション1の価格は、セダンが£73,500(1,406万円)、ワゴンが(1,429万円)から。アルミニウム製のパーツはブラックとなり、赤色のアクセントがボディに加えられる。19インチの赤いアクセント入りのアロイ・ホイールも特徴である。

また、内部はAMGはバッジ付きのパフォーマンス・シート(赤いステッチ入り)が加わり、赤いシート・ベルトやカーボン× ‘ペッパー・レッド’ の内装パーツも通常のC63からの識別点となる。

それではいよいよ結論といこう。