BMW 218dグラン・ツアラーMスポーツ

公開 : 2015.07.09 23:40  更新 : 2022.12.12 21:29

5月26日に国内発表されたBMW初の3列7人乗り小型MPV、2シリーズ・グラン・ツアラーの試乗会が富士の裾野で開かれた。目玉のクリーン・ディーゼル搭載車をウチュウでテストした!

■どんなクルマ?

昨年12月に発売となったバイエルン・エンジン工場初のFWD、アクティブ・ツアラーのロング・ホイールベース版にして、初のコンパクトMPV(多目的車)、3列7人乗りである。おお、BMWよ、おまえもか!?

と決めつける前に、中身を見てみましょう。アクティブ・ツアラーが軸距2670mmであるのに対して、グラン・ツアラーはプラス110mmの2780mmに拡げられている。

3列目のシートは、家族構成にもよるだろうけれど、普段は荷室に折りたたんでおくことができる。レッグルームはゼロに等しい小児用ながら、あるとないとでは大違い。定員が5名から7名に増えている。

荷室は468ℓ(後席折りたたみ時1510ℓ)から560ℓ(3列目折りたたみ時。2列目、3列目おりたたみ時は1820ℓ)へと大幅増である。

‘グラン’ が ‘アクティブ’ の単純なロング・ホイールベース版ではないことはエクステリア・デザインが語っている。

Bピラー以降は、リアのドアも含めて新調で、描くルーフラインが異なる。真後ろから見ると、まるでX3やX5を思わせる。わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい感じである。

全長は215mm長い4565mm。全幅1800mmはそのままに、全高は95mm高い1645mmに成長している。たとえば、フォルクスワーゲンのトゥーランと比較すると、160mm長くて5mm幅広く、25mm低い。大雑把にいえば、数値はそれほど変わらない。わけだけれど、‘シャーク・ノーズ’ と呼ばれるフロントのデザインに見られるように、バイエルンのミニバンはいかにもトンガっている。

記事に関わった人々

  • 今尾直樹

    Naoki Imao

    1960年岐阜県生まれ。幼少時、ウチにあったダイハツ・ミゼットのキャビンの真ん中、エンジンの上に跨って乗るのが好きだった。通った小学校の校長室には織田信長の肖像画が飾ってあった。信長はカッコいいと思った。小学5年生の秋の社会見学でトヨタの工場に行って、トヨタ車がいっぱい載っている下敷きをもらってうれしかった。工場のなかはガッチャンガッチャン、騒音と金属の匂いに満ちていて、自動車絶望工場だとは思わなかったけれど、たいへんだなぁ、とは思った。

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