ケーニグセグOne:1
公開 : 2015.07.09 23:40 更新 : 2017.05.29 18:33
もっともパワフルかつ、もっとも速く、もっとも高価なスウェーデンのハイパーカーは、随所の軽量化にも抜かりはない。 良いのはわかっている。どれほど良いのかがポイントなのだ。
■どんなクルマ?
静止状態から402km/hまでの到達タイムは20秒。静止状態から299km/hに達し、再び静止状態に戻るまでに17.95秒。とてつもない数字であることはわかるのだが、浮世離れしすぎていて実感がわいてこない。
One:1というモデル名の由来は、1kgに対して1メトリック馬力がかかるからなのだという。わかりやすい単位に変換してみると1000ps/トンということになる。正気の沙汰ではないことはたしかだ。
これほどまでのパワーを叩きだすのは、5.0ℓ V8ユニット。ガソリン15%と無水エタノール85%の混合燃料(E85)で走行ができ、スウェーデンならばどこでも入手可能だ。
もちろんハイオク・ガソリンでも稼働させることができる。こちらの場合は最高出力が1176psに制限されてしまう。この場合の出力重量比は864ps/トンとなる。
■どんな感じ?
テスト当日は大雨。まずは助手席に乗って、ケーニグセグのファクトリーの隣に位置するサーキットでパフォーマンスを見る。まざまざと見せつけられる、といったほうがいいかもしれない。
出発時、段差を乗り越えるために車高は自動的に高くなる。GPSセンサーによってなされる技であり、3G接続を行いデータをダウンロードしても、同様の動作が可能だ。