ジャガーXE
公開 : 2015.07.10 23:55 更新 : 2017.05.29 18:37
■プロローグ
“あたらしいエンジン、あたらしいプラットフォーム、あたらしい工場。投資を惜しまなかったジャガーは、XEに社運を賭けた” ― ニック・カケット(ロードテスター)
これまでAUTOCARは、忘れられないジャガー、いくつかの忘れたいジャガー、世界をあっと言わせた美しいジャガーを、長い歴史とともにフィーチャーしてきた。
ジャガーは愛されるべきメーカーであることは間違いないし、気品や優美さ、時に勇ましいキャラクターは、これからもより一層の磨きがかかるだろうと考えている。
F-タイプが加わってからは、ジャガーから物静かなオジサンを連想することはなくなった。そしてXEを加えることによって、さらなる飛躍を目論んでいるようだ。
いまのジャガーにとっての目的はただひとつ。ジャガーを ‘主要メーカー’ にすることだ。
ジャガーにとって、ドイツのマニュファクチャラーが目の上のたんこぶであることは言うまでもない。彼らに勝つためには、販売ボリュームを増やすことが前提なのだ。X-タイプのデビュー当初も、実は同じ目的であった。しかし読者諸兄のご存知のようにX-タイプは失敗に終わった。だからこそ同じ失敗を繰り返すことはできないのだ。
そこでジャガーは、投資を惜しまないことにした。真新しいエンジンと真新しいプラットフォームを作ることも決めた。そのために工場も新調した。
英国でのローンチ時は、4種の4気筒ディーゼル・エンジンと1種のV6ガソリン・エンジンの5展開になる予定だ。価格は安いモデルで£27,000(517万円)をわずかに下回る。