ギアボックスは6速マニュアルや7速／9速オートマティックの3展開となる予定であり、Cクラス同様、FRと4WDの2種から駆動方式を選べるようになるのだそうだ。

フルーが用意してくれたのは、ミド・レンジにあたるC300クーペ。2.0ℓの4気筒ガソリン・ターボ・エンジンを搭載し、244psと37.7kg-mを発揮するタイプである。

スタート・ボタンを押し込むと即座にエンジンが掛かる。センター・コンソールの高い位置にあるスポーツ・エグゾースト・ボタンを押し込むと、フラップが開いて排気音のボリュームが大きくなる。いかにも現代的でスポーティだ。

おなじメカニカル・パッケージを使用するCクラス・セダンに比べると、体感的に伝わってくる質感や耳に届く音もまた元気がいい。乾燥重量は先代よりも90kg重くなっているにもかかわらず、瞬発力があり、強めにアクセルを踏み込んでもなめらかな加速が得られる。

パッセンジャー・シートにも座ってみる。機械的な洗練度合いはすでに高く、ロード・ノイズの抑制もしっかりと進んでいる。高速道路の巡航でも不愉快に感じることはなく、クーペ用にチューンされた排気音の聴き心地もいい。

使用するアーキテクチャーはMRA(モジュラー・リア・アーキテクチャー)と呼ばれるものであり、これは最新のCクラス・セダンと共通。シャシーもアルミ製の共通タイプであるため、ホイールベースやトレッドもセダンと同じである。したがってフットプリントは先代よりもかなり大きくなっている。