ミニ・スーパーレジェッラ、生産計画を継続中
公開 : 2015.07.16 22:30 更新 : 2017.06.01 02:09
2014年のコンクール・デレガンス・ヴィラ・デステで公開されたミニ・スーパーレジェッラに対する一般の反応が非常に良好だったため、関係筋によればそのプロダクション化計画が引き続き継続しているのだという。
この新しいミニのロードスターは、マツダMX-5とライバル関係になると思われるモデルだ。また、ミニにしてみれば、モデル・レンジの柱のひとつとなる重要なポジショニングとなる。そして、そのエンジンには、219psのガソリン・ハイブリッドが搭載され、4WDモデルの可能性もあるのだという。
ミニのボス、ピーター・シュワルゼンバウアーは、「最初にこのクルマを発表した時の反応の凄さには驚かされた。われわれはこのコンセプト・モデルを如何にプロダクション・モデルにするかということに取り組んでいる。しかし、そこには経済的な理由もあるし、まだ確固たる決定もされていない。しかし、それを望んでいる人が多いのも事実だし、ミニというブランドにとっても非常に良いことだと思う。」と語っている。
この新しいミニ・スーパーレジェッラのベースとなるのは、現行のミニ・ハッチバックにも使用されるBMWのショート・ホイールベースUKLプラットフォームだ。フレシキブルなこのプラットフォームは、剛性もあり、重心も低いために、オープン・モデルには最適なものと思われる。ライバルのMX-5と異なるのは、このロードスターがFWDベースであるということ。4WDバージョンについては、ホット・モデルに用意されることになろう。
シュワルゼンバウアーは、このミニ・スーパーレジェッラが、現行のクーペやロードスターの代わりとなる存在ではないとしている。何故なら、スーパーレジェッラはシリアスなスポーツカーである、というのがその理由。
エンジンは、1.5ℓから2.0ℓ、パワーは136psから230psの間のものが搭載される予定。また、ハイブリッド・ユニットを搭載するモデルも計画されており、担当者の1人は、このハイブリッド・モデルについてミニBMW i8だ、と呼んでいる。
その1人は、「システムはBMW i8に非常に似ている。但し、フロントにエンジン、リアにモーターというレイアウトは180°回転させたものとなる。オンデマンドの4WDシステムが組み合わせられ、最高80kmをモーターのみで走行することが可能というものだ。」
そのシステムは、2シリーズのアクティブ・ツアラーで最初に登場したもので、136ps、22.4kg-mの1.5ℓガソリン・エンジンと、88ps、16.9kg-mのモーターを組み合わせ、合計では219ps、28.9kg-mのパワー、トルクを持つパワートレインだ。これに2シリーズ・アクティブ・ツアラーでは6速のオートマティック・ギアボックスが組み合わせられている。
このシステムは、2017年後半にデビューが予定されている第2世代のカントリーマンに採用されると思われる。そして2019年にスーパーレジェッラがこれに続くこととなるだろう。
スタイル的には、スーパーレジェッラ・コンセプト・モデルから大きく逸脱したものになる可能性は少なく、ショルダー、プレス・ライン、リア・エンドなどのデザインは、このまま使用されることになる。
生産されるとすれば、ミニ・ハッチバックと同じカウリー工場がその担当になると思われる。
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