BMW X1 xDrive 25d
公開 : 2015.07.17 23:50 更新 : 2017.05.23 10:25
あたらしいBMW X1は先代から大幅にブラッシュアップされた。したがって、その他の強豪と比較するに十分なレベルに達している。
■どんなクルマ?
BMWが初代X1を発表したのは2009年のこと。先見の明があると思う。というのも2009年といえば、他のライバル・メーカーはまだ、小型プレミアムSUVが本当に必要かどうかを迷っている段階であったからだ。
それから6年間、X1は全世界で73万台を売りあげた。アウディQ3、メルセデス・ベンツGLA、レクサスNXを見比べると、X1がもっとも成功したモデルであることは一目瞭然である。
今回テストする最新のX1のパブリック・デビューはフランクフルト・モーターショーと言われているが、その際、先代からのレベル・アップに対する期待も並大抵のものではないことは明らかだ。
新型の外観が、X1よりも大きい兄弟モデルに似通っているのは意図的なものだという。先代よりも逞しいデザインを採用し、敢えて車高を高く見せることを目的としたのだそうだ。
より存在感を増したキドニー・グリルと睨みをきかせたヘッドライト、円形のフォグライトなどがフロント部分の特徴。起伏あるボンネットや張り出したホイール・アーチ、大きくなったサイド・シルなどもそれにつづく。
目に見えない部分であるが、最低地上高も拡大しており、キーで開閉できるオートマティック・テール・ゲート(オプション)も新たに加わった部分のひとつだ。
X3やX5の文法に合わせるべく、サイズも変更をうけた。全長こそ36mm小さくなったが、全幅は21mm、全高は53mm大きくなっている。ホイールベースは90mm延長。オーバーハングは先代より短くなっている。ホイールどうしの距離はフロントが61mm、リアが32mm大きくなっている。
使用するプラットフォームはBMWオリジナルのUKLと呼ばれるもの。これによりガソリン/ディーゼルの幅広い展開が可能となり、これまでの縦置きから横置きに変更することによってスペースの節約にもつながっている。