ヒュンダイ、プリウスのライバルを準備中

公開 : 2015.07.17 22:30  更新 : 2021.03.05 21:39

ヒュンダイは来年末の発売を目標に、トヨタプリウスのライバルとなるモデルを準備している。今年のフランクフルト・モーターショーでコンセプト・モデルというカタチでプレビューをするかもしれない。

今回のスパイショットでは、5ドア5シーターのこのモデルの開発がかなり進んでいることがわかる。ベースとなるのは、姉妹ブランドであるキアのDEとよばれるハイブリッドである。まだ、そのスタイリングは大きくカモフラージュされていて詳細まではわからないが、それでもキアのアイデンティティであるフロント・グリルとバッジを正面で見ることができる。また、この写真からもわかる通り、ドライバー側のフロント・ドアの前にチャージ用のリッドを見ることができる。つまり、プラグイン・ハイブリッドであるということだ。

市場には、通常のハイブリッドが最初にリリースされ、より大きなバッテリーを搭載したプラグイン・ハイブリッドがその後に追加発売されることになろう。

パワートレインは、従来のi30に搭載される1.6ℓ4気筒ガソリンで、これにキアの開発した7速デュアル・クラッチが組み合わせられる。駆動方式はFWDだ。ちなみに、1.6ℓのガソリン・エンジンのパワーは、標準的なi30には120ps、ターボ・モデルには186psのものが現在使用されている。

インテリアは、コンソールのセンターに大きなスクリーンを持つインフォテインメント・システムが装備されている。また、ハイブリッド・モデルの高価格を正当化するために、キャビンは高級感溢れるものに仕立てられる。

このハイブリッド・モデルの登場は、2020年にヨーロッパで実施される95g/kmというCO2レギュレーションに対応するためにも重要な存在となる。

ヒュンダイUKの責任者、トニー・ホワイトホーンは、AUTOCARに「トヨタがプリウスで行ったように、ベストな方法はまずは独立したモデルとしてハイブリッド・モデルを出すことだ。そして、そこからモデルを派生させること。ハイブリッド・モデルを1モデルしか出さないとするなら、収益は決して良くはならないだろう。」と語っている。

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