マクラーレン675LT
公開 : 2015.07.22 23:50 更新 : 2017.05.29 19:10
■どんな感じ?
ワイルド。けれども懐が深い。それゆえに数多のライバルが存在する。
650Sは、なんと言おうとサルーンに匹敵するほどのしっとりとした乗り味が魅力的だった。これに比べると675LTは正直に硬い。
とはいうものの、週末のサーキット走行にむけて公道を快適に走れるほどの柔らかさは確保されている。
ステアリングは切り始めからヒリヒリするほどクイックというわけではない。したがってナーバスな雰囲気は皆無。そこからさらに切り込んでいると、2次関数的に切れ込んでいく。
3.8ℓのフラットプレーン・クランク・エンジンは、これまでのどのエンジンよりも聴き心地のいい音を奏でる。
小刻みに淡々とシフト・アップしていき、アクセルを緩めるとバックファイヤーの音が鳴る。気もちを掻きたててくれる、愉しいロードカーである。
ダンピングの硬さとパワートレインの仕立てを切り替えるために3つのモードが存在する。足元は柔らかいままに、エグゾースト・ノートだけを大きくするということもできるわけだ。