F1グランプリ第10戦 ハンガリーGP ーー ベッテル、波乱を制す
公開 : 2015.07.27 22:50 更新 : 2017.06.01 02:09
オープニング・ラップでトップを奪ったのは、フロント・ローを独占していたメルセデス勢ではなく、予選3番手のベッテル、そして予選5番手のライコネンというフェラーリ勢だった。その一方、この第1コーナーで予選トップのハミルトンはコース・アウト。グラベルにマシンを突っ込んでしまう。
オープニング・ラップを終えての順位は、ベッテル、ライコネン、ロズベルグ、ボッタス、クビアト、ヒュルケンベルグというオーダーだった。
2台のフェラーリ、そしてロズベルグのペースは、それ以降を完全に引き離すもので、早くもこの3台が表彰台圏内という走りだった。しかし、その一方で4番手以降も激しい争いで、14周目にはリカルドがボッタスをパスして4位に浮上する。また、ハミルトンも激しい追い上げを見せ5番手まで浮上してきた。
第1スティントが終わっても、フェラーリの1-2には変化がなく、以下、ロズベルグ、リカルド、ハミルトン、ボッタス、ヒュン件ベルグ、クビアト、フェルスタッペン、そし10位にマクラーレンのアロンソというオーダーだった。
29周目、遂にハミルトンがリカルドを捉え4位に浮上。これで、逃げるフェラーリ勢2台と追うメルセデス勢2台という構図となった。
40周目、これまで2番手を走っていたライコネンにエンジン不調のトラブル。そして、その2周後、ヒュンケンベルグのクラッシュによってバーチャル・セーフティ・カーが、そして44周目にはリアルなセーフティ・カーがコースに導入される。
48周目、レースが再開された時のオーダーは、ベッテル、ライコネン、ロズベルグ、ハミルトン、リカルド、ボッタスというもの。
49周目、ロズベルグがライコネンをかわして2位に浮上。その同じ周、ボッタスがスローダウン、そしてハミルトンとリカルドが接触してハミルトンが順位を落とすという波乱が起きた。その後、ハミルトンはフロント・ノーズの交換のためピットに向かい、入賞圏内から外れてしまうことになる。
57周目、MGU-Kトラブルによるエンジン不調を訴えていたライコネンが遂にピットに。そしてそのままリタイアとなる。
59周目、残り10周での順位は、ベッテル、ロズベルグ、リカルド、クビアト、フェルスタッペン、アロンソというオーダー。アロンソが6位にまで順位を上げてきた。
64周目、ここで2番手争いをしていたロズベルグとリカルドが接触。ロズベルグは左リア・タイヤをバーストさせてしまい、戦列から後退。リカルドもピット・インを余儀なくされ、順位を3番手に落としてしまう。これで、2番手にはリカルドの僚友、クビアトが浮上した。
結局、レースはオープニング・ラップでトップを奪ったベッテルが一度も首位の座を明け渡すことなくチェッカード・フラッグを受け、2番手にはクビアトが、3番手にはリカルドというレッドブル勢が表彰台に立った。4番手にはトロ・ロッソのフェルスタッペン、そして5番手にはマクラーレンのアロンソが入った。マクラーレンは9位にもバトンが入賞し、今季はじめてのダブル・ポイントとなった。
第10戦 ハンガリーGP結果
1 | S.ベッテル | フェラーリ |
2 | D.クビアト | レッドブル |
3 | D.リカルド | レッドブル |
4 | M.フェルスタッペン | トロ・ロッソ |
5 | F.アロンソ | マクラーレン |
6 | L.ハミルトン | メルセデス-AMG |
7 | R.グロージャン | ロータス |
8 | N.ロズベルグ | メルセデス-AMG |
9 | J.バトン | マクラーレン |
10 | M.エリクソン | サウバー |
ポイント・ランキング
1 | L.ハミルトン | 202 |
2 | N.ロズベルグ | 181 |
3 | S.ベッテル | 160 |
4 | V.ボッタス | 77 |
5 | K.ライコネン | 76 |
6 | F.マッサ | 74 |