ジャガーXE2.5ポートフォリオ
公開 : 2015.07.28 23:50 更新 : 2017.05.29 18:37
■どんなクルマ?
XEはジャガーによる高級Dセグメントへの再参入モデルである。同セグメントにおける初のジャガーは2001年〜08年に販売されたXタイプだが、Xタイプが当時のフォード・モンデオと骨格設計を共用化する横置きFF(とそれベースの4WD)だったのに対して、ジャガー・ランドローバーとして独立したのちにゼロから開発されたXEは、純ジャガー製のFRレイアウト。
このプラットフォーム(ジャガーではアーキテクチャーと呼ぶ)は今年後半から来年にかけて上陸予定というXFやFペースとも共用する。
アルミとスチールのハイブリッド・ボディはこのセグメントの常識となりつつあるが、全体の75%というXEのアルミ使用率はクラス随一。しかも主構造体に新開発のリサイクル高強度アルミ素材を採用するなど、ボディ骨格設計ではけっこう野心的な技術を多数投入している。さすがフラッグシップのXJで早期からアルミ車体を手がけてきたジャガーだけのことはある……といっていい。
国内のラインナップは、大きく2機種のガソリンと、ジャガー正規モデル初のディーゼル1機種でスタート(ディーゼルのデリバリーは年末から年明けの見込み)。
‘インジニウム’ と名づけられた話題の新世代エンジンは、そもそもガソリンとディーゼルの基本設計を共通化したモジュラー設計の4気筒ユニットで、φ83.0×92.4mmというシリンダー・レシオをガソリンとディーゼルで共用する思想だが、現時点でインジニウムなのはディーゼルのみ。