ホンダ・ジャズ1.3 i-VTEC SE
公開 : 2015.07.28 23:40 更新 : 2017.05.29 19:09
エントリー・モデルはアロイ・ホイールは我慢しなければならないが、DABラジオ/ブルートゥース/自動ライトとワイパー、電動ミラー・エアコンは標準。
テスト車は15インチのアロイ・ホイール、‘コネクト’ インフォテインメント・システム、前後パーキング・センサーを追加していた。奥様が乗るにしてもそうでないにしても必須項目であろう。
いざ走らせてみると、1.3ℓエンジンは時代を席巻するフォルクスワーゲン・グループやフォードのターボ・ユニットほど先進的だとは感じない。というか決定的に時代に取り残されていると思う。
ピーク・パワーが湧きだす6000rpmまで回るのには時間がかかりすぎるうえ、モーターウェイの追い越しや巡航など相応の速度を得るためにも待たされることが少なくなかった。それに中回転域でさえ結構なノイズを発している。
一方のギアボックスから受ける感触は精緻感に富んだものであり、ギアから別のギアへとレバーを動かす際もカチリと動かせる。ストロークが短いのもいい。
シャシーは現行のHR-Vと共有しており、先代に比べるとフロントはわずかに低く、リアは高くなっている。ハンドリング特性を高めるためにアンチロール・バーを長くしているのが特長であり、ダンパーも新しいものを使用する。
では感触はどうか? 文面から期待するほど良くなっていないというのが本音である。
たしかにステアリングはクイックになっているのだが、歯がゆいほど直進時のフィールが漠然としているのだ。重みも人工的であり、切り込んでいくと比例的にナーバスになっていく。