三菱L200 DI-Dウォリアー
公開 : 2015.07.30 23:50 更新 : 2017.05.29 19:26
エンジン音もまた、モダンで洗練されたハッチバックに乗り慣れている向きならば耳障りに感じるかもしれない。最高出力である181psを発揮する3500rpmまで引っ張るか、そそくさと変速するか……悩ましいところである。
ただしわずか800rpm程度から炸裂する溢れんばかりのトルクは、スポーツカーに乗り慣れたわれわれでさえ、やみつきになってしまうほどだ。
6速マニュアルを操るためのギアレバーはかなりロング・スローであるが、それぞれのゲートにはカチリと入る。よってミス・シフトもほとんどない。
高速巡航時に6速にセットしてしまえば、110km/hで1800rpm程度まで落ち着き、意外にも静かであることがわかった。
テスト期間の平均燃費は10.7km/ℓとまずまず。満タン状態から805kmを少し下回るところまで走れたのも喜ばしい事実ではなかろうか。(三菱は15.2km/ℓと1127kmと謳っているが……)
オフロード・タイヤを履いていたため、悪路をドライブする機会にも恵まれた。ここで驚かされたのはアンチ-ストール・システムと呼ばれるもので、急なのぼり坂でもエンストせずに停止→発進を難なく行えた。
また4WDシステムが意志をもつかのように、適切なトルクを割り当ててくれるのも印象的であった。
最小回転直径もハイラックスの6.2mにくらべて5.9mと小さい。視界もすこぶる広く、ミラーも大きくなっているため死角も小さい。
シートも座り心地がよく、調整幅が大きいことが印象的だった。ステアリング・コラムも同様に大きく動かせた。