アウディQ6のベースとなるC-BEVをフランクフルトで公開
公開 : 2015.07.30 22:50 更新 : 2017.06.01 02:09
アウディは9月に開催されるフランクフルト・モーターショーで、新しいアウディQ6のプレビューともなるコンセプト・モデルを登場させる予定だ。それなりの立場にある関係者の話では、そのコンセプト・モデルはゼロ・エミッション・モデルになるという。そして、現在、インゴルシュタットのエンジニアリング本部で最終の仕上げがされているのだという。
写真はドイツのウェブサイト、アウトモーター・ウント・シュポルトで公開されたもの。5シーターのSUVは、コードネーム、C-BEVと呼ばれるモデルで、今年の年次記者会見でその存在がほのめかされたものだ。
EVのテスラ・モデルXに対抗する存在でもあり、ウルリク・ハッケンベルグ率いる研究開発部門がその製作にかかっているという。また、このC-BEVは、来るべきQ6のプレビュー的な存在でもある。
2018年後半に登場が予定されているC-BEVのプロダクション・モデルだが、最低でも500kmの航続距離を持つモデルだとされ、そのプラットフォームはMLBが使用される。関係筋によれば、R8 e-トロンとモーター技術やバッテリー技術を共有するとしている。
しかし、R8 e-トロンが2つのモーターを持つのに対し、この新しいSUVは3つのモーターを持つという。2つがリア・アクスルに取り付けられ、もうひとつはギアボックスに直結される。
C-BEVの出力は、少なくとも507ps、71.3kg-m以上で、R8 e-トロンの生産バージョンの460ps、93.7kg-mよりもパワーは大きい。ちなみに、R8 e-トロンのパフォーマンスは、最高速度250km/hで、0-100km/h加速が3.9秒だ。
また、そのボディは、スティール、アルミニウム、カーボンファイバー、強化プラスティックの複合素材となる搭載されるリチウム・イオン・バッテリーは、90kWh程度になる模様。ごく最近、R8 e-トロンのバッテリーも、それまでの49kWhから92kWhに進化している。
この他C-BEVは、SUVとしてはセンセーショナルなCd値0.30未満というエアロ・ダイナミクスに優れたボディを持つ。インテリアは、2017年にデビューする次世代のA8サルーンと共有される予定だ。