2015 14th.+One Trofeo Tazio Nuvolari in Hokkaido
2015.07.18〜20
夏の恒例イベントとして親しまれていますトロフェオ・タツィオ・ヌヴォラーリ・イン・北海道を今年も開催いたしました。今年のタイトル回数は14回目と表記していますが、2000年にタツィオと一番仲が良かった従妹のミランダが亡くなり、そのメモリアルとして1回開催していますので実質的には節目の15回目となります。そのため「+One」と表示した次第です。
今年のイベントはJAF公認競技として行いました。また、スーパーバイザーとして関谷正徳氏を迎え、在日イタリア大使館や帯広市等の後援を受け、より充実したイベントとしました。
今年は例年に較べてスーパーカーの参加が無く、最も古い年式は1953年のMG-TFになりました。また、1960年のル・マンに参戦したアルファ・ロメオ・コンレロやアルファ・ロメオ・ジュリエッタが初参加となりました。このほか毎年参加していますMG-B、オペル1900GT、ボルボ122 S、オースチン・ヒーレー・スプライト、フェラーリ328GTS、ポルシェ356B、ロータス・ヨーロッパのスペシャルとTC、モーガン+4、ランチア・ベータ・モンテカルロ、バーキン7 等、また国産車ではダットサン・フェアレディSR311とホンダ S800、そして一番年式の新しいクルマトナル2002年型ポルシェ・ボクスターの合計18台の参加となりました。
1日目のスタートは例年の通り、千歳アウトレットモール・レラの特設パドックから施設内をパレードしてから13時にトップランナーの女性ペアのMG-TFが、ギャラリーの声援を受けながらスタート。このあと、支笏湖周辺を周遊し千歳市に戻り市内のホテルがゴールとなります。
この日は台風11号の影響もありましたが小雨程度で、不思議な事にスタート時だけは雨が止みました。参加者の晴れ男、晴れ女のお蔭ですね。晩はホテルでウエルカム・ディナーとなり、初参加の方々の紹介を兼ねた参加者同士の交流の場になり、クルマやイベントの話で盛り上がりました。
2日目は新千歳空港で航空ショーが開催されますので、混雑を避けて早めのスタートし、赤平市のロケット開発で全国的に有名な(株)植松電機を目指します。到着後、駐車場の特設コースで直ちにPCの計測が行われます。
ようやく天気も晴れ、全車の計測が終了すると(株)植松電機からのサプライズが。なんと全長2mのロケットを参加者の方が発射ボタンを押し、打ち上げられ大きな歓声が沸きました。なんとそのロケットには「Tazio Nuvolari」の名前が書かれていて、参加者を喜ばせました。
裏美瑛のルートを走行して、昼食は昨年と同じ美瑛の畑の中にあるレストランで自慢の料理を楽しみました。ヨーロッパ的な風景の美瑛とラベンダーが旬の富良野を通過して、後援していただきました音更町の駐車場にて2回目PCの計測が終了したのち、帯広市内の駅前の北広場がゴールとなります。北広場では帯広市のご協力により、十勝特産の食材を使ったバーベキューでもてなしていただきました。
3日目は帯広市内のホテルをスタートして、サロベツ村の十勝スピードウェイを目指します。天候も心配されましたが北海道らしい天気となりました。
サーキットでは規定タイムを発表しないシークレットでの計測になります。今回は特別ゲストの砂子塾長によるデモランの後、独自の計測方法にてPC競技を行いました。
十勝スピードウェイをスタートしてから中札内村の十勝フロマージュがチェック・ポイントとなり、ここでは最高に美味しいカマンベールのソフトクリームを楽しみ、次の目的地は沢山のサラブレット牧場がある日高の浦河に向かいます。広大な敷地の「サラブレッドの里」の中にあるレストランにてランチを楽しみました。
昼食後は林道のようなルートを含むオープンロードを走行して、ゴールの千歳アウトレットモール・レラを目指します。今回は、道南以来となる海岸沿いのルートを設定しましたが、生憎霧が発生してしまい、綺麗な海が見られなかったのが残念でした。
ゴールでは1台ずつギャラリーの皆様の温かい拍手で迎えて頂きました。ゴール後に表彰式が行われ、各クラスの上位が発表されました。総合優勝のチームには初回以来15年間協賛して頂いていますエベラールのタツィオ・ヌヴォラーリ・モデルの時計がカップと共に贈られました。またこのイベントの副賞は北海道らしい海産物としました。
主催者としては事故が無く、全車無事にゴールする事ができたのはなによりです。また、北海道の自然や味覚を楽しみ、参加者同士や地域の方々との交流が出来たかと思います。
継続は力なりと云われていますので、この思いを持続ける事により充実したイベントになると信じています。これまで参加された方はもちろん、初参加の方々からも「来年も参加しますよ」と言って頂きましたので、来年の準備を今からしなければなりません。
15年間にわたり開催し続け、一歩ずつ微力ではありますが、北海道を代表するイベントとして定着させていきたいと考えております。今後ともご協力のほどお願い致します。