ランドローバー・ディフェンダー90ヘリテージ
公開 : 2015.07.31 23:50 更新 : 2017.05.29 19:17
ただし不思議なことがある。月日は進めど、いまだディフェンダー愛好家は絶えず増えつづけ、そして売れつづけているのである。どうしてだろう?
まずシートが心地いい。 そして180cmを優に超える私の体をぴったりとサポートしてくれる。大径のステアリングにそっと手を置くと、どこか懐かしい気もちさえしてくる。
ただ小回りは難しい。したがってUターンは諦めたほうがいい。仮にUターンをするのであれば、何度か切り返すことになる。
一方エンジンはすごくいい。フォード製の2.2ℓディーゼルは低回転域のパンチも効いているうえ、0-100km/hは14.7秒で駆けることができるのだ。
オフロード上の性能は言うまでもなくパーフェクト。ギアレバーは思わず笑ってしまうほどロング・スローではあるが、なめらかに各ゲートに吸いこまれ、なおかつ扱いやすい。
乗り心地も往年のディフェンダーを思えば、かなりの飛躍であるといえる。スピードに関しては、約130km/h程度が限界といったところ。その速度域に達したとしてもイヤー・ディフェンダーは必須である。ウインド・ノイズやロード・ノイズ、ドアのビビリ音も大きい。
肘周辺のスペースを確保したければ窓を開けておく必要があるが、エアコンやシート・ヒーターは最初からついてくる。メディアは1DINのCDプレーヤーのみとなる。