トヨタ・シエンタ
公開 : 2015.08.03 23:50 更新 : 2021.01.28 17:58
■「買い」か?
このサイズにあらゆる機能を詰め込んだボンサイ技術で、シエンタは良くも悪くも、いかにも日本的な日本車の典型である。
本サイトに来られるような方々には条件反射的に拒否反応をしめす向きもあるかもしれないが、10年以上の技術進化を真摯に投入した新型シエンタは、基本的に欧州車好みの私でも、ちょっと心ひかれる部分がなくはない。
機能ひとつひとつにはきちんと意味のある熟成が施されているし、とくに1.5ℓの乗り心地や市街地のドライバビリティも悪くない。
繰り返しになるが、ダッシュボードのリアル感は、好き嫌いを超えて、一見の価値あり。それに、自分の生活でこのクルマの便利さに味をしめてしまうと、他車では代用がきかなくなってしまうのも事実。
新型シエンタも初期受注ではハイブリッドが主力となる可能性が高い。約35万円(Xグレードの本体価格は41万円ほどだが、現代の必須装備といえるセーフティ・センスCを装着すると、合計価格差は40万円を切る)という1.5ℓとの価格差は、従来のハイブリッド車より明らかに割安だが、それでもガソリン代だけでモトを取るには10万km以上の走行距離が必要だし、将来的なリセールのちがいを考えても、ハイブリッドが絶対的に得とはいいがたい。
せいぜい2〜3名乗車がメインのパーソナル用途なら、個人的にも乗り心地や操縦性でより好印象の1.5ℓをオススメしたい。
(文・佐野弘宗 写真・花村英典)
トヨタ・シエンタX
価格 | 1,816,363円 |
最高速度 | NA |
0-100km/h加速 | NA |
燃費 | 20.2km/ℓ |
CO2排出量 | NA |
乾燥重量 | 1320kg |
エンジン | 直列4気筒1496cc |
最高出力 | 109ps/6000rpm |
最大トルク | 13.9kg-m/4400rpm |
ギアボックス | CVT |
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