ユーロNCAP & カーセイフティ・フォーラム開催
2015.08.03
欧州の自動車安全評価機関であるユーロNCAPは、ユーロNCAP & カーセイフティ・フォーラム・イン・東京を開催し、そのなかで今後の安全性評価に関する見解を発表した。
前面衝突については、現在のハイブリッド・ダミーに変わるTHORダミー(次世代ダミー)やシートベルト・エアバッグなどの評価基準を定め、2020年よりユーロNCAPに採用するほか、側面衝突については、助手席側から衝突を受けた際に運転手が助手席まわりの構造物に頭部をぶつけることを防ぐ評価を2018年には開始するという。
またチャイルド・セーフティ分野については、本年まで1.5歳および3歳児のダミーで評価を行っていたが、2016年からは6歳および10歳児のダミーに変更し、この年齢層の子どもについてもメーカーの責任で守るように評価の枠組みを変更する。
なお、ユーロNCAPは2014年にAEB(自動緊急ブレーキ)装備の有無を評価基準に加えており、最高評価の5つ星を獲得するには、欧州で販売する新型車にAEBを標準装備する必要がある。