キャデラックCTS-V
公開 : 2015.08.05 23:50 更新 : 2017.05.29 18:32
コルベットZ06が搭載する649psのスーパーチャージド6.2ℓ V8を組み合わせたCTS。レシピが成功を導くのか、失敗に終わるのか? 興味深い。
■どんなクルマ?
アメリカン・ラグジュアリー・サルーンが、メルセデス AMGやBMW Mディビジョンが跋扈するハイパフォーマンス・サルーンの業界に殴りこみをかけたのは、実はそんなに昔のことではない。
2代にわたるハイ・パフォーマンス・サルーンにつづく3代目のこちらは、GMの新しいアルファ・プラットフォームを採用している。エントリー・モデルであるATSからシボレー・カマロに使用するものだ。
クーペとワゴンはこのモデルからは用意されず。同じくマニュアル・トランスミッションの存在も過去のものになった。後輪駆動のみ、オートマティックのみ、4ドアのエグゼクティブ・サルーンのみとなったのである。
6.2ℓのスーパーチャージドV8ユニットはコルベットZ06のために開発されたもの。出力はCTS-V専用となっており、649ps/87.1kg-mというのがその公表値だ。Z06に少し劣るのはプラットフォームの形状によるエグゾースト・マニフォールドの設計上の制限によるものだという。
大パワーは、驚くほど素早い変速をおこなう8速オートマティック・トランスミッションを介して後輪に伝わる。リア・デフは電子制御。ドライブシャフトは非対称形を採用した。すべてはハードな加速に耐えうるためだ。