ポルシェ911プロトタイプ
公開 : 2015.08.06 23:50 更新 : 2017.05.29 19:04
アチェレイトナーいわく、燃料消費率は14.2km/ℓ程度を目標としているのだそうだ。もちろんパフォーマンスの足を引っ張らずに、である。
標準のカレラがターボ・エンジンを搭載する以上、911ターボとどのような差別化をするかも重要な問題である。
アチェレイトナーいわく、インタークーラーの位置は変えるつもりはないとのこと。つまりリア・ホイールアーチの前部ではなく、エンジン・カバーの部分に引きつづきセットするというわけだ。したがってエア・インテークはかなり複雑な造形になることはやむを得ない。
パッセンジャー・シートに座ると、ターボ・エンジンと自然吸気エンジンの決定的な違いは、そのレスポンスであることがわかる。
これを解決するためにポルシェのエンジニアはSRBと呼ばれるスポーツ・レスポンス・ボタンを追加した。0、S、SI、Iの4つの切り替えスイッチがついており、エンジン・レスポンスに影響するスロットル開度をセットしてくれる。ターボ・ラグは最小限にする目的だ。
Sはハイウェイを巡航するときに、SIはサーキットなどをスポーツ走行するときに有効。‘I’ はこの場合、インディビジュアルの頭文字であり、好みに合わせてスロットル・セッティングを変えられることを意味する。