ボルボV60クロスカントリーD4 SE
公開 : 2015.08.06 23:30 更新 : 2017.05.29 19:08
車高の高い前輪駆動のモデルが加わることによって、V60レンジはさらなる汎用性を手にした。しかし周りを見わたせば、さらに費用対効果の高いモデルも多いのが現実だ。
■どんなクルマ?
クロスカントリーのモデル名になることによって、スタンダードなV60よりも車高は65mm高くなった。外観上の変更点としては、前後にスキッド・プレートが付き、フロント・グリルには六角形の穴が開いている。
定番になりつつあるが、樹脂製のホイールアーチ追加され、ミラーは艶有りの塗装が施される。‘もっとプレミアムな’ 外観を目指したクロスカントリーの後部には2対のエグゾースト・パイプが顔をのぞかせる。
V60クロスカントリーはSE、SEナビ、Lux、Luxナビからなる4つのトリム・レベルから構成される。
エントリー・レベルにあたるD3が搭載するのは150psと35.7kg-mを生みだす2.0ℓ 4気筒ターボ・ディーゼル。その1つうえのグレードであるD4が搭載するのは191psと40.8kg-mを発揮する同排気量の4気筒ターボ・ディーゼルである。上記2台は前輪駆動。
トップ・レンジのモデルは2.4ℓの4気筒ターボ・ディーゼルを搭載する。その名もD4 AWD。最高出力は191psとD4と同様ながら最大トルクは42.7kg-mを湧出。モデル名のとおり駆動方式は4WDである。
トランスミッションはD3とD4の場合、6速マニュアルか8速のオートマティックを選択できる一方、フラッグシップ・モデルのD4 AWDはオートマティックのみとなる。
今回われわれがテストに供したのは191psのD4 SE ナビ。マニュアル・トランスミッションを組み合わせたモデルであり、ちょうど中間グレードにあたる。
全グレードのうちもっとも売れることが予想され、クロスカントリーではないV60 D4 SEナビよりも£1,200(23万円)高となる。
■どんな感じ?
パフォーマンスに関しては、先述のクロスカントリーではないV60 D4 SEナビといい意味で変わらない。
しかしスタンダードなV60よりも60kg重くなっているにもかかわらず、エンジンはわずか1400rpmより上から気持よく回る。
ただ、ハードな加速を試みるとわずかながらのトルク・ステアが看取されるのは敢えて書き残しておく。