0-100km/hタイムはセアトが8.7秒、スバルが9.7秒。
最高速度はセアトが208km/h、スバルが192km/h。
燃料消費率はセアトが20.9km/h、スバルが17.8km/ℓ。CO2排出量はセアトが129g/km、スバルが145g/kmだ。

さらにマッドやグラベル、草のうえとなると話は別。それぞれの得意とするところが浮き彫りになる。

セアトはスバルよりもわずかに小さいだけでなく、より軽く、低いのだ。これに対してスバルは収容力で優る。要は ‘いい勝負’ なのだ。

だからといって、われわれAUTOCARはあいまいな結論で話を締めくくるつもりはない。どちらがテリトリーを守れるかを以下でじっくりと検分するつもりである。

キャビンはセアトの方がスマートかつモダン。パッセンジャーを惹きつけるのが巧い。スバルに比べてマテリアルのチョイスにセンスを感じ ‘どうしたら高級感を打ちだせるか?’ がよくわかっている。

ブラウンのスウェードを貼ったドア・カードの手触りは実に心地よく、好みに合わせて他の素材を選べるのもいい。それ以外の細やかな点も、質感をきちんと保証している。

セアトに対してスバルが優っているのは室内のスペースだ。各々の年齢が積み重なったファミリーでも丸っと飲み込んでしまえるだけの余裕がある。シートが大きいのも特長だ。

トランクの横幅も大きく、頭上のスペースもたっぷり。5枚のドアをもったクルマを求める層が、何を優先するかをきちんと理解している。