ヴォール05
公開 : 2015.08.10 23:40 更新 : 2017.05.29 18:28
だからこそ£59,995(1,155万円)という(この手のクルマとしては)安価な価格を可能にした。
代わりにアルミニウム・タブを採用し、289psと42.9kg-mのフォード製エコブースト・エンジンを搭載している。
トランスミッションは6速のマニュアル。こちらもフォードのものをベースとしており、車両重量は700kg。いくつかのライバルよりかは重いが、その他大勢よりは軽いといったところだ。
■どんな感じ?
とてつもなく速いのは当然のこととして、運転しやすいのは予想外だった。
メキシコ・シティ空港のすぐそばのファクトリーで製作されるヴォール05のクリエイターである、イケルとギジェルモ・エチェベリアは「荒れた路面と海抜2194mを超える地形のおかげで、自然吸気エンジンからフル・パワーを引きだすのはとてもむずかしいことでした」と語る。
「酷い路面に対応するために110mmの最低地上高を確保することを第一条件とし、ターボ加給に頼ることにしたんです」とつづける。
サーキットを主戦場とするクルマにとって、110mmという数字はかなり大きい。乗り心地やハンドリングにも少なからぬ影響をおよぼすことになる。
その代わりにシャシーのディメンションに注目した。ホイールベースはロータス・エリーゼよりも短く、幅はポルシェ911ターボのそれと同値なのだという。魅力的だ。