ジープ・チェロキー2.2マルチジェット200 4WD
公開 : 2015.08.12 23:40 更新 : 2017.05.29 18:34
2.2ℓのディーゼル・エンジンはチェロキーの魅力を底上げしている一方で、その他のプレミアム・ライバルとの溝は依然として存在する。
■どんなクルマ?
昨年、KLシリーズの現行モデルがデビューしたときには退屈な170psの2.0ℓディーゼル・エンジンを搭載していた。
音はガラガラとうるさいし、1878kgの車重に対してガソリンほどの力強さもなかった。満足のいくパフォーマンスが得られなかった、というわけだ。
そこで新たに採用されたのが200psの2.2ℓディーゼルだ。先代よりもトルクは25%増しの44.8kg-mへ、0-100kg-mタイムも短縮され8.5秒となった。最高速度も16km/h上乗せされ、204km/hに至った。燃料消費率も17.2km/ℓから17.6km/ℓへと改善。CO2排出量は154g/kmから150g/kmへと低減されている。
ランドローバー・ディスカバリー・スポーツやBMW X3、アウディQ5、ボルボXC60などの実力者がひしめくクラスで、それらに負けぬプレミアム感を低価格で実現したこのクルマ。トリム・レベルは2展開となり、テスト車両は高グレードにあたるリミテッド4WDだ。9速のZF製オートマティック・ギアボックスを組み合わせている。