フォルクスワーゲン・ティグアン・クーペRを2018年にリリースか
公開 : 2015.08.13 22:50 更新 : 2017.06.01 02:09
フォルクスワーゲンは、リリースが予定されているティグアン・クーペに300psのエンジンを搭載したハイ・パフォーマンス・モデルを追加する準備も進めていいるようだ。レーシーな5シーターは、フォルクスワーゲンのインハウスのRディビジョンで製作され、英国では2018年頃に発売が開始される計画である。
ゴルフRにも搭載されている、最高出力は300ps、最大トルクは38.7kg-mと予想される2.0ℓターボ・ユニットが搭載され、ギアボックには6速デュアル・クラッチが装備される。また、4WDシステムと電子制御のトルク・ベクタリング・システムもセットされる。
このティグアン・クーペRのライバルは、メルセデス・ベンツGLA45 AMG、アウディRS Q3、BMW X2M、そしてレンジローバー・イヴォークSVRといった面々になる。
現時点では何も公式な発表はないが、そのパフォーマンスは0-100km/h加速が5.1秒というゴルフRに準じるものとなるだろう。
標準的なティグアン・クーペのフロントがマクファーソン・ストラット、リアがマルチリンクというサスペンションは、車高を落とされ、4つのモードを備えるアダプティブ・ダンパーがRモデルに相応しいダイナミックな特性を与える。
ティグアン・クーペは2017年にデビューが予定されており、Rモデルはその12ヶ月後の発売となることが予測される。通常のティグアン・クーペは、1.4ℓおよび2.0ℓのガソリン、そして1.6ℓおよび2.0ℓのディーゼルがラインナップされる。また、ガソリン・エンジンを利用したプラグイン・ハイブリッドも計画されている。
ベースとなるのはMQBプラットフォームで、スタンダードなティグアンよりもティグアン・クーペは “小粋” なスタイルが特徴だ。より大きな傾斜を持つフロントとリアのスクリーン、浅いグラスハウス、スロープしたルーフ・ライン、より目立つデザインのCピラーなどを持つ。そのベーシックなデザインは、今年1月のデトロイト・モーターショーで発表されたブルークロス・クーペTEでプレビューされているが、実際の生産モデルはこのショーモデルよりも短い4600mm程度の全長になると思われる。また、クーペというネーミングではあるが、コンベンショナルなフロント・ヒンジのドアを4枚持つモデルである。
フォルクスワーゲンのSUV計画
ティグアン (2015)
フランクフルト・モーターショーで公開され、今年後半から販売が予定されている。
LWB ティグアン (2016)
7シーター・ボディのティグアンのロング・ホイールベース・バージョン。スタンダードはティグアンの発表後、直ぐにでもリリースされる予定。販売は来年からとなる。
ティグアン・クーペ (2017)
ティグアンのスポーティ・バージョンは2017年に登場予定。また、ハイ・パフォーマンスなRモデルはこの年の後半に発表され、その翌年より販売が開始される。
クロスブルー (2017)
アメリカおよび中国市場専用モデルで、ヨーロッパでは発売されない。アメリカで生産され、ティグアンとトゥアレグの間のポジションを埋めるモデルとなる。
トゥアレグ (2017)
フォルクスワーゲンのフラッグシップSUVは2017年にフル・モデルチェンジを予定。MLBプラットフォームが使用され、7シーターが標準となる。
クロスブルー・クーペ (2018)
クロスブルーのクーペ・モデル。7シーターのスタンダードなクロスブルーの1年後に追加される予定。
T-ROC (2018)
昨年のジュネーブ・モーターショーで登場したポロをベースとしたT-ROCは、日産ジュークのライバルとして2018年に発売予定。
ティグアン (未定)
2013年にデビューしたエントリー・レベルのSUV。次世代のティグアンが何時になるかは現時点では未定のようだ。