ジャガーXF 3.0 TDV6 S

公開 : 2015.08.17 23:50  更新 : 2017.05.29 18:37

トランスミッションはZF製の8速オートマティックが組み合わされる。トンネル上の円形のセレクターはこれまでと同じであるが、デザインは変わっている。

ドライブ・モード時の変速には文句のつけようがない。一方スポーツ・モードにすると、ダウンシフトの際に奇妙な待ち時間が生じる。

意図的にアクセルを床まで踏み込んだ際も、適切なギアを選ぶのに迷っている印象。スリル半減である。しかしこれらはXFではほとんどしない動作ゆえ、大きな減点対象にはならない。

もし迅速なダウンシフトをおこなう場合には、ステアリング・ホイールについたパドルを引くことを勧める。

動力性能は世代交代によって向上している点のひとつ。初代のステア・フィール、アジリティ、コーナリング時のスタビリティはわれわれの好むところだったが、2代目もわずかではあるが着実に進歩している。

乗り心地は特にモーターウェイ上で好印象。一般道ではちょっとばかし引き締まっている(悪くいえば硬い)と感じる。

改められたキャビンは心地よく、広々としている。BMW 5シリーズと比べると実際のところ後席のレッグルームは3mmしか大きくなっていないが、体感的にはより広く感じる。

180cmを超えるパッセンジャーが後席に座ったとしても、快適性はまったくもって損なわれないはずだ。

最新式のインコントロール・タッチ・プロ・インフォテインメントは今年の終わりまではオプション扱い。£1,200(23万円)と決して安くはないが、まちがいなくXFの高級感にマッチしたアイテムである。

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