ジャガーXF 2.0 i4D 180 R-スポーツ
公開 : 2015.08.17 23:40 更新 : 2017.05.29 18:37
初代がジャガーのあたらしい方向性を示すためのクルマだったとするならば、この2代目はその方向性が正しかったことを証明するクルマである。
■どんなクルマ?
2007年、フォードのオーナーシップによる経営が終わった時、ジャガーは新しい方向性を明らかにした。
最良の策として見出したのは、XFの生産だった。ミドル・サイズのエグゼクティブがどうあるべきか、英国流の解釈をコンセプトに盛り込んだ。
その後、あたらしいXJ、F-タイプ、そして最近ではXEがつづいた。F-ペースの誕生も、すぐそこまできている。
この新型XFは、一見先代と変わらなく思えるが、中身はまったくもって異なっている。特に異なるのが内装の広さである。
さらにリア・デッキが伸びているにもかかわらず、全長は先代よりも7mm短くなっている。51mmのホイールベースの延長とフロント・アクスルを66mm前に出したことが効いている。
しかし、これだけでは外観の均整が失われてしまう。
対処策としてウェストラインをより水平にした。ただ、これだけでは凡庸なルックスに終わったしまうため、フロント・ノーズの存在感を底上げし、より地面に近い格好にした。
これにともない、ボンネット・ラインは35mmも下げられ、ルーフラインも3mm落とした。似ているようで、どこか違うと感じるのは、細やかに意匠変更されているからだ。