ジャガーXF 2.0 i4D 180 R-スポーツ

公開 : 2015.08.17 23:40  更新 : 2017.05.29 18:37

特にインテリアにおいては、先代が採用した華美な装飾が廃されている。それでいて高級感は保たれており、あえて言うならBMW寄りのシンプルさが全体を占める。

トリムに使用するマテリアルはぐっと良くなり、仕上げも実にていねいに行われている。センター・コンソールは左右に厚みを増し、その上部には10.2インチのあたらしいインフォテイメント・スクリーンが鎮座する。

後席のスペースは先代よりもさらに素晴らしい。先代の後席で12時間も過ごした筆者がいうのだから間違いないだろう。

レッグルームは15mm、膝周りだけでも24mm、頭上は27mm大きくなった。数字だけではわかりにくいかもしれないが、実際に座ってみると大きな違いだということがわかる。

これにより、多くの有力なライバルと同等のレベルに達したことになる。BMW 5シリーズに比べると3mm優っている。身長の高い大人でも快適に過ごせるようになっている。

メモリー・シート用のボタンの方が、ウインドウ用のボタンよりも押しやすいところにあったり、ドライブ・モードのスイッチが小さすぎたり、ステアリング・ホイールのボタンがニンテンドウ64のコントローラーみたいに変な押し心地ではあるが、あくまでマイナーな欠点である。

これよりもさらに目立つ欠点として、インジニウム・エンジンがほとんど魅力的なサウンドを発しないことが挙げられる。それに音量はまったくもって控えめではない。XEやランドローバー・ディスカバリー・スポーツではあまり気にならなかったのに不思議である。

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