ポルシェ911、マイナーチェンジ続報

公開 : 2015.08.19 22:30  更新 : 2017.06.01 02:09

ポルシェ911は、2018年にフル・モデルチェンジを予定しているが、その前に今年のフランクフルト・モーターショーで大幅なアップデートが行われる予定だ。

今回スクープしたスパイショットは、911ターボと911タルガで、ほとんどカモフラージュされていない状態のもの。写真からは新しいデイタイム・ランニング・ライト、インフォテインメント・スクリーンが若干大型化されたインテリア、ステアリング上に付けられたターボ・ブースト・ボタンなどを見ることができる。

この前のスクープショットは、南アフリカのケープタウンでポルシェのエンジニア達によってテストされる姿を捉えたもので、幸運にもわれわれはそのプロトタイプに試乗する機会も得ることができた。

今回、911の最大の変化は、従来のノーマル・アスピレーションに代わって、全てがターボ付きのフラット6に変更になったことだ。1シリンダーあたり500ccというキャパシティだから、911に搭載されるフラット6は3.0ℓということになるが、ポルシェの社長、マティアス・ミューラーによればこのシリンダー・ボリュームがそのまま2016年にフェイスリフトされるボクスターカイエンの2.0ℓ4気筒ターボ・ユニットに使われることになるのだという。

911カレラは、370ps/6500rpmのパワーを発揮する。マイナーチェンジ前の3.4ℓのノーマル・アスピレーション・ユニットを搭載したモデルが350ps/7400rpmだったことを考えると、20psのアップだ。

また、ハイパフォーマンス・モデルの911カレラSでは、420psのパワーと51.0kg-m/1700rpmというトルクを持つ。カレラSに関してはマイナーチェンジ前よりも20ps、6.1kg-mのアップとなる。

ポルシェのエンジニアは、ローエンドでも取り扱いのし易いエンジンであると同時に、フレキシビリティも高いユニットだという。また、レブリミットは7500rpmになる。

911カレラでは、オプションの7速デュアル・クラッチの場合0-100km/h加速は0.5秒速い4.0秒に、マニュアル・ギアボックスでも0.4秒速い4.2秒となる。トップスピードは、911カレラが290km/h、911カレラSが315km/hだ。

更に、ポルシェ・エクスクルーシブ・ディビジョンでは、450psにまでパワー・アップするチューニング・キットも用意する。これは、3.8ℓの911ターボよりも僅かに70psほど小さいだけの数値だ。

公式な発表ではないが、燃費は13.4km/ℓといわれる。これは7速デュアル・クラッチの場合、1.8km/ℓの向上になる。

また、911カレラSには、911ターボ、911GT3で採用されている4WSも設定される。これは、50km/h以下では3°の逆位相を、50km/h以上では3°の同位相を与えるもの。そして、15km/h以上で閉まり、170km/hで再び開くアクティブ・エア・ダクトも採用する。

この他、このフェイスリフトされた911は、初めて油圧リフト・ファンクションを採用する。これは、クリアランスを50mmほど上げるものだ。

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