メルセデス・ベンツV250ブルーテックSE
公開 : 2015.08.20 23:40 更新 : 2017.05.13 12:50
デビューから長い年月を経て、いよいよ2015年版となったVクラスを英国の道でテストする。
■どんなクルマ?
包括的に手を加えられた最新のVクラス。フォード・トルネオ・カスタムやフォルクスワーゲンT6カラベルに比べると、いくぶん年老いてきたと感じていたタイミングでのモデル・チェンジである。
最新のマテリアル、テクノロジー、インフォテイメントが組み合わされると同時に、フロントには2枚ブレードのグリルがつく。
エンジンは先代のV250が搭載していた2.1ℓディーゼルと基本的には同じであるが、2015年モデル用に改良を受けている。
CO2排出量の公表値は166g/km。燃料消費率は15.9km/ℓに達するとのこと。上記のライバルよりも優秀な数値である。
シートのレイアウトは1列目が2座、2列目が2座、3列目が3座。‘エクストラ・ロング’ なるモデルは、これよりも全長が48cm長く、こちらは8座が標準となる。無料で7座に減らすこともできる。
■どんな感じ?
内装の質感は、フォードやVWなどのライバルに比べると、大差をつけて優っている。
シートはフル・レザー。ダッシュボードやインフォテイメント・システムは、ほかのメルセデスのエグゼクティブ・モデルと似ているところが多い。
したがって各種スイッチやSクラスから流用したメタリックのインフォテイメント・スクローラーはとても触り心地がいい。
シート・ポジションも良好。高い位置にセットされており、前方が広く見渡せる。Aピラーが太めではあるが、このおかげで問題はまったくない。
後方視界は3列目のシートによって制限される。ただし標準のパーキング・センサーとリア・ビュー・カメラのおかげでタイトな駐車も辛くない。