メルセデス・ベンツV250ブルーテックSE
公開 : 2015.08.20 23:40 更新 : 2017.05.13 12:50
SEグレードには7.0インチのインフォテイメント・システムが標準であるが、テスト車両にはオプションのコマンド・オンライン・システムが組み合わされていた。
オペレーションは標準のものもオプションのものも同じであり、3レイヤーのメニューはシンプルで操作しやすい。
フロント・シートの調整幅は大きく、2列目のシートも同様。2列目もリクライニングでき、左右にアームレストと折りたたみ式のピクニック・テーブルがつく。
もちろんスライドもでき、おかげで3列目へのアクセスも行いやすい。写真のように前後に向きをひっくり返すこともできる。
3列目のシートにも3人の大人が座れる余裕がある。ショルダー周りがややタイトではあるが、頭上/足元にもスペースが確保されている。
もちろん2列目と3列目のシートはすべて折りたためる。かなり重く、作業も大変だが、とてつもなく広大なスペースが広がる。
エンジンは、冷間時のヴァイブレーション以外は驚くほど洗練されている。強めにアクセル・ペダルを踏んでも、静かなままだ。
0-100km/hタイムは9.1秒と良好。7速デュアル・クラッチATの仕事もなめらか。急な加速時のダウンシフトも素早い。
ステアリングの重みの速度依存も少なく、正確性も問題ない。MPVに慣れ親しんだ向きならば、はっとする出来栄えである。
ただし乗り心地だけは残念。もっとも小さいホイールでさえバンプのうえではバウンドし、荒れた路面のうえでは落ち着かないことが多い。