ランボルギーニ・アヴェンタドール・スーパーヴェローチェ
公開 : 2015.08.20 23:50 更新 : 2017.05.29 19:21
警察に捕まらない速度でさえ、アヴェンタドールは鮮やかなサウンドを響き渡らせる。迫力もかなりのもの。速さだけでいえば、タイヤのついたロケットのようである。
以前アヴェンタドールを走らせた道にいけば、いかにスーパーヴェローチェが進化しているかがわかる。とてつもなく大径のホイールを履いているにもかかわらず、いとも簡単に路面の凹凸をいなすのである。
シャシーはスポーツ・モードに固定する方がいい。エンジンを適度に活気づけながらも、ストラーダ・モードほど硬質ではないからだ。スロットル・レスポンスも神経質すぎない。
モータウェイに場所を変え、2、3速に固定して走らせれば、背後から髪が逆立つようなエグゾースト・ノートが耳に届く。以前よりもいくぶんなめらかな変速を行うようになったトランスミッションは高い回転を保つ。
もちろんセミATであるだけに、スポーツ・モード時でさえ変速はのったりとしている。もし、迅速なシフト・チェンジを望むのであればコルサ・モードをおすすめするが、こちらも少なからずショックが伝わってくる。
設定が改められたステアリングは有機的な重みをもたらす。正確性は極めて高い。莫大なグリップ・レベルを引きだすために、他とは次元の異なるフィードバックを与えてくれる。常に挑戦心を掻きたてられる。