メルセデス-AMG C63クーペの写真を公開
公開 : 2015.08.20 22:30 更新 : 2021.01.30 21:38
アウディRS5、BMW M4、そしてレクサスRC-Fをライバルとする第2世代のメルセデス-AMG C63クーペ写真が公開された。
エンジンはAMG製の4.0ℓV8ガソリンで、トップ・モデルのC63 Sは、510ps、71.3kg-mのパワー、トルクを発揮する。これは6.2ℓのナチュラル・アスピレーションV8を搭載するC63よりも24ps、10.2kg-mほど大きい値だ。また、RS5、M4、RC-Fのいずれと比較しても大きな数値である。
AMGによって公表されたパフォーマンスは、0-100km/h加速が、先代よりも0.4秒速い3.9秒。トップ・スピードはご存知のとおり250km/hでリミッター規制されるが、ドライバーズ・パッケージと呼ばれるオプションを選択すれば290km/hまで達することができる。
C63クーペと標準的なCクラス・クーペは、ドア、ルーフ、トランクリッドのみが共通で、その他のボディ・パネルは別物となる。フロントは64mm広いフェンダーを持ち、リアも66mmほどワイドにされている。シャシーにも手が加えられ、トレッドも当然ながら拡大されている。タイヤはフロントが255、リアが285というサイズで、これも先代の255/285よりも拡大されている。ホイールは、C63が18インチ、C63 Sが19インチが標準となる。
典型的なAMGスタイルとして、ブラックのストライプの入った専用バンパーと統合されたフロント・スピリッター、大きなスリー・ポインテッド・スターのは位置されたフロント・グリル、ブラックにペイントされたエクステリア・ミラー・ハウジング、大きなサイド・シル、専用のリア・バンパーと、大径のエグゾースト・パイプ、そしてリア・ディフューザーなどが与えられている。
インテリアは、AMGスペックのインストルメント、コントロール、ギア・レバー、トリムが与えられ、フラット・ボトムのマルチ・ファンクション・ステアリング・ホイールと、スポーツ・シートが装備される。更に、オプションとしてより低い着座位置を持つパフォーマンス・シートを選択することも可能だ。
C63クーペは、サルーンやエステートと同様に、パワーによって2つのモデルが存在する。スタンダードなモデルは475ps、66.2kg-m、そしてハイパフォーマンスなC63 Sは510ps、71.3kg-mとなる。また、オプションのパフォーマンス・パッケージでは、更に23psをプラスすることができる。トランスミッションはAMG製の7速スピードシフトMCTが装備される。
リアのディファレンシャルは、C63ではメカニカルが、C63 Sではより反応の速いエレクトロニックが標準となる。
ギアボックス、ダンパー、スロットル、ステアリングはコンフォート、スポーツ、スポーツ・プラス、インディビジュアルの4種類によって切り替わる。これに、C63 Sではレース・モードも追加される。
装備が充実しているにも関わらず15kg軽くなっている点も注目ポイントだ。MRAプラットフォームを採用し、シャシーやドライブラインのアルミの使用率を増やし、フロアパンに熱間成形の高強度鋼を使用することが功を奏しているようだ。
内部関係者いわく、軽量化と出力強化を施したおかげで0-100km/hタイムは3.9秒となり、最高速度もリミッターがなければ300km/hに及ぶのだという。