ホンダ・シビック・タイプR
公開 : 2015.09.30 23:55 更新 : 2017.05.29 19:09
■経済性とランニング・コスト
“哀しいかな、もっとも安い状態でも4WDのゴルフRの価格にちかい” ― ヴィッキー・パロット(ロードテスト編集補佐)
理想的な価格とパフォーマンスのモデルといえば2001年のシビック・タイプRまで遡らなければならない。しかし同じホット・ハッチといえども当時と今とでは時代が違う。
フォード・フォーカスST、セアト・レオン・クプラ280、ルノー・メガーヌ・トロフィーを見れば明らかだろう。
それゆれ車両価格はわずかに£30,000(583万円)を下回るところまで上がった。つまり4WDのフォルクスワーゲン・ゴルフRと近接する値段である。
一方でフォルクスワーゲン・ゴルフRの類まれなる能力と、マーケットの満足度を考えると、タイプRの価格は高すぎると感じる。
ただしエントリー・レベルでさえ19インチのホイールや可変ダンパー、7.0インチのマルチメディア・システム、クルーズ・コントロール、LEDヘッドライト、パーキング・カメラなどがつき、標準装備はかなり充実している。
ちなみにエアコンの吹き出し口、センター・コンソール、グローブ・ボックスなどインテリアの各所がカーボン製になる、カーボンファイバー・パックは£495(9万6千円)のオプションとなる。
今回のテストを通した平均の燃料消費率は11.3km/ℓ。公式の数値より18%劣る結果となった。ちょうどBMW M135iやフォード・フォーカスSTと同程度の値である。