シトロエンC4セダクション・アップグレード・パッケージ

公開 : 2015.08.25 23:55  更新 : 2021.03.05 21:44

■どんな感じ?

パワートレイン刷新の効果は絶大だ。シトロエンC4は、欧州最先端のCセグハッチバックに生まれ変わった。

エンジンは3気筒だが、いわゆる3気筒的な安っぽい振動はほとんど感じられず、言われなければ4気筒と信じて疑わない。

最高出力130馬力、最大トルク23.5kg-m。ダウンサイジングターボの例に漏れず、1500rpm付近から十分すぎるトルクが湧き出して、ググッと車体を前に押し出す。

6速トルコンATもウルトラスムーズ。VWのDSGも随分と滑らかになったが、シームレス感では依然トルコンには敵わない。10万キロレベルの耐久性でも有利だと想像できる。フィーリング面では、3気筒らしさもフランス車らしさも、そしてシトロエンらしさも特に感じさせはしないが、高効率でグローバルスタンダード感満点のパワートレインである。

一方足回りは、相変わらずドイツ車的なカッチリとしたスポーティな味付けがされている。いや、ドイツ車はすでに数年前からこのテの突き上げ感の強い足回りを卒業し、しなかや系に転換しているから、これは一世代前のドイツ車的な足回りと言った方がいいだろう。

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