次期日産 “Z” はクロスオーバーに
公開 : 2015.08.26 22:50 更新 : 2017.06.01 02:09
日産は伝統あるZのバッジを18ヶ月後に発表されるクロスオーバーに付けることになるだろう。
現在の370Zは、2017年までに生産が中止される予定だが、その後、Zのネーミングをどうするかについて協議していた。後継としてハイパワーなスポーツカーという案や、2013年の東京モーターショーで公開したiDxのようなベーシックな4気筒スポーツカーという案もあったという。ところが、急転直下、次期Zはクロスオーバー・モデルになることが決定したのだという。
それがどんなモデルになるのかは、来月のフランクフルト・モーターショーで公開されることになるだろう。
純粋なZファンは激怒しそうな決定であるが、日産としてはZの新しいファンを多く掴むことになる、と考えている。
日産のチーフ・クリエイティブ・オフィサーである中村史郎は、オーストラリアのメディアに「次のZが390Zになるとは考えていない」と語っている。また、同時に「次世代のZが、よりハイパワーで大きなモデルになるとは決定していない」ともコメントしている。
GT-Rが日産の技術を集結した高性能モデルであるのに対し、Zはより多くの若者にアピールするモデルでなければならないと考えているようだ。
新しいZは、ルノー-日産のCMF Bプラットフォームをベースとしたモデルで、大きさは日産ジュークと大体同じ。エンジン・ラインナップは1.6ℓのターボ・ガソリンとなる。また、この新しいプラットフォームは、ハイブリッドにも適合するという。そのボディ・スタイルは3ドアか、あるいはリア・ドアが隠れたノブを持つ5ドアになるかは不明だ。しかし、そのルーフ・ラインを考えると、リア・シートはオケージョナル・シートとなる模様。また、フランクフルト・モーターショーでは人々の反応を見るために敢えて2シーターとして公開されるかもしれない。
実はジュークのユーザー層の統計が、日産のプランナーを困惑させたのだという。ジュークの購入者の平均年齢は予想よりも遥かに高い40代だった。そこで、ジュークは現行の年齢層をターゲットにしつつ、新しいZでより若い層を獲得しようという計画だ。