BMW 320d Mスポーツ
公開 : 2015.09.01 23:50 更新 : 2017.05.23 10:25
一時は精彩を欠いたように思われたBMW 3シリーズ。フェイスリフト版はダイナミクスとパフォーマンスを向上させたという。クラスのトップに返り咲くか? 英国の道で試すことにする。
■どんなクルマ?
われわれの多くは、プレッシャーとはどのようなものかを経験している。しかしBMWのエンジニアが 「OK、つぎの仕事は3シリーズをさらなるレベルに引きあげてくれ」とボスから言われた時のプレッシャーたるや容易に想像できるものではないだろう。
BMWの3シリーズはミュンヘンのベスト・セラーであり、その売上高はすべてのBMWのうち25%にも及んでいる。過去40年、スモール・エグゼクティブのベンチマークでありつづけてきたため、ひとえに改良といえども、相当な期待を一心に背負うことになるのだ。
だからこそ(ともいうべきなのか)、BMWはこのフェイスリフト版に大幅な外観変更を施さなかった。フロントのエア・インテークは少し大きくなっただけ。ヘッドライトにはLEDのオプションが追加されただけ、なのである。
テールライトは他のモデルと共通の ‘L’ 字型に光るようになり、もちろんこちらもLEDであるためキラキラと光る。とはいうものの、やはりこちらも ‘わかる人にしかわからない’ といったところだ。
キャビンのモディファイも同じく、大きく変わらない。グロス・ブラックの面積が大きくなり、数点のクローム・パーツが加わっているだけだ。